誰もが楽しめる、次世代のアナログ・シンセサイザーとして発売されたUNO Synth Pro。では、その出来栄えはどうなのでしょうか?MusicRadarは、最近のレビューで4.5/5つ星と高い評価点をつけました。その内容をご紹介しましょう。
評定:
UNO Synth Proは、はるかに高価な楽器に匹敵する性能を持っている。2倍の値段がついてもおかしくないほどの機能と性能だ。
全体的に見て、この楽器は素晴らしい出来栄えであり、サウンド、機能性の両面で、間違いなくクラスを超えている。ここで悩む点があるとしたら、購入候補に入れるべきかどうかではなく、キーボード版とデスクトップ版のどちらを手に入れるべきかだ。
評価のプラス・ポイント:
- いくつかの優れたステレオ・エフェクト
- 高機能なシーケンサー
- 感触の良いフルサイズ・キーボード
共通のサウンド・エンジンを持つ2モデル
“37鍵のFatar製セミウェイト鍵盤を搭載したUNO Synth Proと、キーボード、ピッチベンド、モジュレーションのコントローラーが静電容量式となっているUNO Synth Pro Desktopがあるが、サウンド・エンジンや操作できるパラメーターなどは共通だ”
“両バージョン共に、この価格帯では珍しいCV/Gateのイン/アウトが2系統搭載されている。モジュレーション・マトリクスに、これらのポートをアサインできるので、UNO Synth Proをモジュラー・システムと組み合わせて使うこともできる”
“豊富なコントロールにより、あらゆる種類のシンセ・サウンドを作り出すことができる”
充実のパフォーマンスと機能性
“UNO Synth Proは、パラフォニック・デザインの3基のVCOとノイズ・ジェネレーターを搭載するアナログ・シンセサイザーで、3基のVCOは連続的な波形モーフィングに対応。シンク、PWM、FMなど、各種変調により生み出されるサウンドの幅は非常に充実している”
“2種類のステートバリアブル・フィルターは、専用のカットオフとレゾナンスを備えています。フィルターの開閉は滑らかで、効きも良い。カットオフ周波数とレゾナンス値は、もちろん専用のコントロールで調整できる”
“メニューの構成は深い部分もあるが、分かりやすく整理されているので、操作に迷うことはないだろう。2種類のフィルターの組み合わせを変えるモード選択、2つのフィルターのカットオフ周波数のオフセット、エンベロープのアマウントに加え、モジュレーション・マトリクスを組み合わせることで、より複雑なトーンを作ることが可能だ”
インパクトのある高品位なエフェクト
“ドライブ、コーラス、ディレイ、リバーブの4種類の内蔵エフェクトは、やや少なく感じるかもしれないが、非常に高品位だ”
“エフェクトはどれも素晴らしいが、アナログ回路のオーバードライブを特にお勧めしたい。音色に暖かみを加え、極端に歪ませることもできる。レゾナンスと組み合わせてモジュレーション・ホイールで操作すれば、リードギターのようなサウンドや、アグレッシブなベースも作成可能だ"
“ユーザー・エディット可能な256のプリセットが用意されてるので、プリセットを呼び出してから、柔軟性の高いサウンド・シェイピング機能で意図した音色に近づけていくといいでしょう"
創造力を刺激するシンセ
“シーケンサー機能も見逃せません。リアルタイムにレコーディングできるのはもちろん、ステップ入力にも対応しており、ステップごとにモジュレーションに関わるパラメーターも記録できる"
“UNO Synth Proが、この価格帯で、このような高性能な仕様を提供していることに、興奮させられる。ワークフローも、非常にシンプルだ”
“パネル上の16ステップのボタンでステップを選択したら、ステップごとに各種パラメーターを設定していくことができる。ステップ数は16ステップx4ページで合計64ステップ記録でき、ソング・モードを使用すれば実質それ以上のステップを作ることが可能。作り込んだシーケンスを再生しつつ、さらに別のパラメーターをリアルタイムに手で変更するなど、かなり複雑な演奏がUNO Synth Pro一台でできてしまうのも魅力だ”
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