マルチバンド・ステレオ音像プロセッサー

Quad Imageは、M / S(Mid / Side)マトリックス処理のコンセプトと、マルチバンド・アーキテクチャを組み合わせたパワフルなプロセッサーです。シンプルで使い易いユーザー・インターフェースを備えたQuad Imageでは、4つ周波数帯域のステレオ音像を効果的に処理することが可能です。

Quad Image

Quad Imageでは、帯域ごとのM / S処理により、選択した周波数帯域のステレオ画像を完全にコントロールすることができ、ミックス時に生じる技術上の問題を解決するために使用することができます。ミックスでは、中央(M)とサイド(S)の間の関係に問題がある場合、特定の周波数帯域の調整が必要な場合、シンセサイザーのトラックのステレオ音像の幅を誇張し、ある種ステレオの「トリック を作成するような場合などなど、幅広い用途にお使いいただけます。

他のT-RackS Quadシリーズ・プロセッサーと同様に、特定の周波数帯域をとりだすために使用されているフィルタのクォリティが高品位であることは折り紙付きです。ステレオ音像の処理においては、プロセッサーのM / S処理が位相操作と密接に関係してくるので、このフィルタのクォリティが重要になってきます。

特定の周波数帯域のステレオ音像の制御により、ミックスダウンの可能性を大きく広げることができます。例えば、低域のサウンドをセンターに定位させたまま、高域のステレオ感を広げたり、また逆の処理を行うなどの用途が考えられるでしょう。

このプロセッサーは通常、ミックスにおいてM / Sのバランスが完璧でない場合に、ステレオ・バスでそのバランスを修正するために使用されます。しかしながら、こうした用途に留まりません。例えば、録音時にマイク設置の問題から、センターに定位すべきキックやスネアの定位感が乏しかったり、あまりにも広がって聞こえてしまうような場合、そのドラム・トラックの定位を修正する、といった用途にもお使いいただけます。

処理前

処理後

Quad Image

この製品が含まれるバンドル

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